ここ十数年の間において、日本のみならず世界中において、非常に多くの技術が進歩し、思い描かれた近未来の姿へと次第に近づいてきています。例えば、今となってはもうカラーテレビが当たり前になりましたし、そのテレビの電波も今までの地域によって大きく差の開いていたアナログ電波による放送から、地域差を受けにくい上に双方向の通信を可能とする地上デジタル電波へと、2011年の7月をもって完全に移行することになりました。他にも、冷蔵庫などは今までその冷却にフロンガスを使っていましたが、フロンガスが環境に対して悪影響を及ぼすという議論が為されるに連れてすぐにフロンガスの使われない冷却手段が開発され、現在ではフロンガスを使った冷蔵庫は存在していません。他にも、洗濯機は二層式から全自動に乾燥まで行ってくれるようになったり、羽のない扇風機や、まるで扇風機のようなヒーターも登場しています。しかし、そんな発展を続ける家電製品の数々の中においても、群を抜いて発達してきたものがあります。それは間違いなく、パソコンです。パソコンというのは、元々は軍事用であったり、大掛かりな計算を行うためのものとして開発された専門職用の設備でした。しかしながら、これが小型化されたこと、そして低価格化されたことによって一般家庭においても利用される家電の1つへと変貌を遂げたのが、今から大体二十年前後のことになります。とはいえ、その時代において家庭でパソコンを持っているということは、ほとんどありませんでした。もし所有していたとしてももっぱら仕事用のワープロがいいところで、家庭用として現在のような多機能のパソコンが整備されていることは殆どありませんでした。しかし、さらなる低価格化とコマーシャルにより、それも段々と変わって行きます。パソコンというのがいかにいろいろなことをすることができる多機能な端末であり、それがいかに便利であるかということが世に知られるになるにつれて、パソコンは家庭へと整備されるようになってきました。しかしこのパソコン、整備され始めた当初は現在のようにハイスペックなものではなく、まだまだローエンドなものでした。例えばCPUはもちろんシングルコアですし、クロックも大体1Ghlzあれば超高性能、メモリも64MB前後が御の字であったかと思います。そのようなスペックで、どれだけのことを出来たのか、今考えれば疑問はあるでしょう。もちろんグラフィックボードなども整備されていませんでしたので、現在のように3Dに対応したゲームであったり、あるいは映像などを見たり遊んだりすることは到底不可能でした。しかしそんなパソコン業界には、誇るべきものがありました。それは、何と言ってもその開発速度です。最初こそロースペックなものばかりだったパソコンは、利用者の増加と共に急速に開発が進み、次々にハイスペック化していきます。その開発の全盛期においては、3ヶ月もすれば旧型、1年もすれば型落ちというレベルでした。そしてこのパソコンにおける凄いところは、スペックが上がればその分値段も上がるのではなく、大体その時時の平均的スペックのパソコンの値段というのはあまり上下しないということにありました。つまりは、出す値段は変わらずに、ただハイスペックなものを買うことが出来るようになっていったのです。その最たる部分は、恐らくハードディスクに関わる技術でしょう。ハードディスクといえば即ち記憶媒体で、パソコン内部にどれだけ多くのデータを保存できるのか、というものです。このハードディスクはここ十数年の間に飛躍的に小型化しました。それというのも、ポータブルのUSBメモリを見てみればわかるでしょう。10年も前におけるUSBメモリは、概ね64MB前後が一般的で、少し高いものなら256MB程度でした。しかしこれが、サイズも価格もそれほど変わらないまま、現在では2GBが一般的で、高いものなら16GB、あるいは32GBというものすら販売されるようになっています。これだけみても、飛躍的な進歩であるといえるでしょう。ちなみに32GBという容量は、10年前ならパソコン全体の容量でもこれより小さかったというようなサイズです。さて、そんなパソコンの発展とともにあったのが、インターネットの発達でした。パソコンはそれ自体が多機能の端末として流行したのも間違いありませんが、それと同様かそれ以上に、インターネットへ接続することが出来る端末としての需要によって家庭へ拡大していったと考えたほうが自然であると思います。インターネットというのは、世界中に張り巡らされた蜘蛛の網のような情報網のことで、このネットワークは様々なサーバーに接続されており、そこに保存されたデータはいつでもだれでも、閲覧することが可能になっています。これは、情報技術としては飛躍的な躍進でした。今まで、もし専門的な知識を得たいと考えたのならば、私たちは図書館などに出向いて目的の情報を自分で探さなければならなかったでしょう。(もちろん、この方法は現在においても用いられる方法ですが)しかし、現在においてもしそれらの知識を手に入れたいと思ったのならば、私たちはこの比較的小さい箱とモニターを使ってインターネットに接続すれば、大抵のことは調べ上げる事ができてしまうのです。情報のやり取りが迅速で簡単になったということは、それだけ様々な活動がしやすくなったということであることは間違いありません。しかしながら、このインターネットの発達による情報入手の易化は、同時に問題をも生み出しました。それは、無断の引用や、Wikipediaの鵜呑みなどの、情報に対するリテラシーの問題です。インターネット上の情報というのは、誰もが提供できることによってより多岐に渡っていたり、より拡大してきた性質をもっています。それは反対に、情報に対する責任の所在がはっきりしていない、ということに他なりません。例えば紙の書籍から情報を得て、それを記述する場合においての情報の信憑性というのはその著者であったり、編集者に求めることができます。しかしながら、インターネット上から得た情報は、それが誰に依って記述されたものか分かりませんから、その情報に対して責任を求める事ができないのです。もしかすると、誰かが悪意や、あるいは勘違いによって全く事実とは違う情報を記述しているようなものもあるかもしれません。というよりも、数知れずあります。世界中で最も利用されているインターネット百科辞典のwikipediaですら、あの記事の内容は多くのユーザーによって記述されたものの集積であるため、そこに信憑性というものを求めるのは全くもって不可能であるのです。もちろん、個人的に知りたいことを調べたり、情報を得るための足がかりとするには、wikipediaは非常に有用なものであります。しかしながら、それを出所として他所に情報を記述したりすることは、常識はずれであると思われてもしょうがないことであることは、理解していなければならないことであると思います。もちろんこれはwikipediaに限らず、どこかのウェブサイトから拾ってきたものであっても同様です。これは、何もネット上の記述が間違っているというのではなく、間違っていた場合にその情報に責任が発生しないことが問題である、ということなのです。そしてインターネットには、これらの情報の濫用の他にも、様々な問題をひきおこしてきました。それはその多くが、パソコンの多様性故に発生する問題であり、パソコンが様々なことを出来るがゆえに発生する問題です。インターネットは、誰もが利用できるために、最低限の知識を持っていない人が利用してしまい、知らないウチに禁止されている、違法な行為に手を染めてしまうということも少なからずあるのです。例えば、ここではその一例を紹介しましょう。もしあなたが、社員旅行に行った時のことを個人のウェブサイトとして記載しようとしたとします。そしてその時に、皆で撮った集合写真を掲載したとしましょう。皆知り合いでありますし、何の問題もないように感じられますが……実はこれ、違法行為になります。インターネット上においても、肖像権は存在します。そのため、写っている全員の許可がなければ、その写真をそのまま掲載することは肖像権の侵害として許されないことになります。もしどうしてもその写真を掲載したいのであれば、被写体全員に許可を取るか、あるいは自分以外の人の顔をぼかして個人を特定出来ない状態にする必要があるでしょう。他にも、気に入った絵の写真を掲載したり、好きなアーティストの曲の歌詞を転載したり、あるいは誰かの個人情報について許可無く掲載してしまうようなことも、これらは全て著作権保護法や個人情報保護法の違反となり、場合によっては罰則を受けてしまうこともあります。これらの問題は、いずれも自分が知らないうちに「被害者」とも「加害者」ともなりうる問題であることにおいて、他の違法行為とは一線を画しています。違法行為というのは、「知らなかった」では済まされません。知らなかったとしても、平等に罰則の対象となります。そのためここからは、あなたが万が一にも「加害者」となってしまわないように気を付けなければいけない幾つかのインターネット上の問題について紹介していきたいと思います。今回このウェブサイトで紹介するのは、株式などの「証券取引」、CDやDVDなどによる「音楽や映像」、パソコンを多機能化している要因の1つである「ソフトウェア」の3つに関してみていきたいと思います。それぞれ、パソコンを使う上で触れることがあるかもしれませんから、是非覚えておきましょう。
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